« ディベートで人間の懐の深さに気付きました@ワークショップ演習でした | トップページ | 生き生きした空間であり続けるには?@卒業研究+手作りえどがわ講座の発表 »

2010年5月16日 (日)

文化的おしゃべりができる場が広がるといいなあ@卒業研究+手作りえどがわ講座の発表でした

Img_0134_2 2010年5月14日は、江戸川総合人生大学の 江戸川まちづくり学科5期生・6期生の授業でした。午前中の6期生は「手作りえどがわ講座」の、午後の5期生は「卒業研究」のそれぞれ1番手の発表でした。

6期生は「ひまわりリング」というグループが「地域の輪を広げよう!町会・自治会に入ろう!」というテーマで2時間の授業を行いました。町会・自治会のおいたちから現在の全国や都、区の組織、地元である葛西地区の現状、町内会・自治会の問題点・課題・提言を話してくれました。

豊富な調査量、わかりやすい構成、寸劇も盛り込んだ楽しい演出のいずれもすばらしく、トップバッターとして他のグループに充分刺激を与えたと思います。

発表の中で興味深かったのは、葛西地区(約11万世帯)の町会・自治会の加入率が45%と区の平均63%に比べ圧倒的に低いことです。その理由としては、町会・自治会を組織しているエリアが約7万世帯で、組織されてないエリアが3割あることです。また、組織しているところでも加入率が約7割なので、掛け合わせると45%程度になってしまうのです。

葛西地区のような新しい居住地では、組織されてないエリアはよくありますが、4万世帯が町会・自治会に入りたいと思っても、組織作りからやらなければならない状況にあることを知り、改めて深刻な問題だと思いました。

ひまわりリングのメンバーは引き続きこのテーマで研究する意向があるみたいなので、ぜひとも何らかの解決の糸口が見つかればいいと思います。

5期生の卒業研究では「朗読フォート館オリオン」というグループにより「青べか物語・朗読の旅」という発表がありました。

オリオンは、音や映像をつかって作品の生まれた時代を浮かび上がらせる中で朗読を行うという活動をやっていきたいと考えているそうです。その第一弾として、山本周五郎の「青べか物語」を取り上げて実演しました。

舞台である1928年、昭和3年の流行歌を流したり、当時の写真を写したりする中での朗読によって、いつもの授業とはちょっと違った雰囲気の場になっていきました。

いろいろな場面が朗読されましたが、私は幸山船長の切ない思いの語りが特に印象に残りました。

ところで、最近、20数年ぶりにハーバーマスの「公共性の構造転換」を読みました。この本では市民的公共性の原点は17〜18世紀のヨーロッパのサロンであると言ってます。サロンで文化についての議論が活性化し、それが政治的な議論につながっていったと書かれています。で、現在では文化がマスメディアによって提供されるものになり、議論がなくなってしまった、文化的公共性が崩壊したとされています。

オリオンの発表では、山本周五郎の人となりを声優が語り合うパートがありましたが、このような議論?というよりは文化的おしゃべりができる場をつくっていくことは、現代では重要なことではないでしょうか。

ということで、まち活動の楽しさ・面白さとは

文化的おしゃべりのできるサロンができていくと、町会・自治会などの加入率もたかまるのではないか?と、まったく違ったテーマの発表がつながるかも・・と思えてくる時です。

|

« ディベートで人間の懐の深さに気付きました@ワークショップ演習でした | トップページ | 生き生きした空間であり続けるには?@卒業研究+手作りえどがわ講座の発表 »

江戸川総合人生大学」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/540112/48368945

この記事へのトラックバック一覧です: 文化的おしゃべりができる場が広がるといいなあ@卒業研究+手作りえどがわ講座の発表でした:

« ディベートで人間の懐の深さに気付きました@ワークショップ演習でした | トップページ | 生き生きした空間であり続けるには?@卒業研究+手作りえどがわ講座の発表 »