「昔はよかった」を超える景観の創造は葉山から!@Talk×Talkくらしと景観〜私たちの葉山〜
2011年5月8日(日)は、「Talk×Talkくらしと景観〜私たちの葉山〜」にコメンテーター+ファシリテーション・グラフィックを書くために参加しました。場所は葉山港管理事務所で、会議室から港が見える葉山らしい場所でした。
このシンポジウムは、景観まちづくり研究会・葉山が葉山芸術祭実行委員会と共催で開催したものです。
葉山芸術祭は、今年で19回め、4/23〜5/15の期間に127の参加企画や今回のような共催のイベントが様々開催されています。とても大きなアートイベントだと思いますし、内容も葉山らしいものが多く、「生活文化が息づいているなあ」と感激しました。
景観まちづくり研究会・葉山は、葉山町の景観とまちづくりについて考える任意団体です。これまでのまちあるきから、葉山町を景観的に7つのエリアに分けています。シンポジウムの第1部では、エリアごとの特徴が紹介されました。
第2部は、「パネルトーク葉山にくらす方々をお招きして」と題し、ユニークな不動産屋さんや葉山コンパウンドという料亭跡地を敷地分割せずに緑豊かな賃貸住宅地に開発した方、葉山牛をブランド化した農業者、わかめのオーナー制度をやっている漁業者など、多彩な方々に「これからの葉山がどうあればいいか」について語ってもらいました。
私は葉山コンパウンドの開発を非常に素晴らしいと思っています。元々は別荘で、それが料亭になり、さらにそれが閉鎖されたところを賃貸住宅として開発した事例です。時代や経済環境によって土地の利用のされ方は変化していきます。その中で、「昔はよかった」とか「昔のまま凍結的に同じ景観にすべき」と考えるのではなく、変化を受け入れつつ景観の質を維持したり、高めたりしているからです。
農地の景観や港の景観も、凍結的に保全するのではなく、土地の利用方法の変化を受け入れつつ、景観の質を高めていけないか、と思っています。
言うは易く行なうは難しですが、葉山ではそれができそうな地域力を感じます。景観まちづくり研究会・葉山や葉山芸術祭の方々には「やはり葉山だ」という取り組みを積み重ねていかれることを期待してます。
ということで、まち活動の楽しさ・面白さとは
まちの力(山や海の素晴らしい景観、歴史的な建物など)を感じることです。また、まちの人たちの力とまちの力のハーモニーを感じることです。
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