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2013年11月19日 (火)

残したいと思う景観に何かできることがあればやっていきたい!@都市計画家協会の全国まちづくり会議in長岡

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2013年10月5日(土)、6日(日)は、NPO法人日本都市計画家協会が主催する「全国まちづくり会議2013in長岡」に行ってきました。会場はアオーレ長岡でした。

全国まちづくり会議とは、各地でまちづくりをやっている人たちが一堂に会し、情報交換・意見交換を行うものです。今回で9回目で、東京→東京→東京→北海道→川崎→熊本→埼玉→神戸→長岡で開催しました。

今回の全体テーマは「多彩な地域の顔、人をつなぎ元気を発信する長岡のまちづくり」です。

会場のアオーレ長岡はJR長岡駅に直結する市役所などの複合施設です。駅周辺の中心市街地が衰退する中、もう一度、人々に来てもらえるようにつくられました。

10月5日(土)、6日(日)も様々なイベントが展開されており、集客力がある交流拠点となっています。

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私は6日の午前中に行われたエクスカーション「醸造のまち摂田屋のレトロ散策と上杉謙信の里コース」に参加し、そこで見てきた2つの地区を題材とした午後の「地域景観まちづくりフォーラム 地域・学生・NPOの協働、地域景観づくりへの課題」にパネラーとして参加しました。

1地区めは栃尾地区表町での雁木づくりについてです。歯抜け状態となっていたため、1997年から新潟大学で学生のデザインコンペを実施し、その受賞作を住民と協働して毎年一棟ずつ建設しています。

フォーラムでは、このプロジェクトを企画した新潟大学の西村伸也さんや、調整に関わっている長岡市役所の酒井俊明さんが、その意義や10棟を超えた雁木がまちに及ぼす影響、資金等の継続の課題などを話しました。
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2地区めは摂田屋地区の蔵の再生です。あまり注目されてなかった蔵が、まち歩きなどで着目され始めた時に中越大震災が起こり、被害を受ました。

そこで挫けることなく、イベントや絵本作り、子どもたちの鏝絵(こてえ)WSなどを行っていることをNPO醸造の町摂田屋町おこしの会の平沢政明さんや長岡造形大学の学生である渡辺紗江さんが話しました。

蔵の再生には資金がかかること、地域の関心があまり高くないことが課題として上げられました。
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最後に私が、現在はまちづくりに関して競争状態であるので、ソーシャルインパクトの可視化が必要であることや、それがうまくいけば資金はグローバルに集まる可能性があることを話しました。

その後、長岡造形大学の渡辺誠介さんの進行でディスカッションしました。大学がどのように地域に継続的に関わっていくか、どうやって地域の関心を高めていくか等について意見を出し合いました。

雁木や蔵などは、現在は必要性の高い施設ではないかもしれませんが、地域の歴史や文化のシンボルとなるものです。これらを残したいというメンタリティと、そのためにどこまで資源(人材や資金)を投入できるかが、各地で課題になっていると思います。

大学には資源(人材や資金)がありますが、無尽蔵ではないので、資源をどこに・何に分配するかが悩みどころだと思います。効果があるところに投入したいというのが人情で、やはり、地元でがんばっている人や組織があるところがポイントになると思います。

ということで、まち活動の楽しさ・面白さとは

残したいと思う景観が各地にあることに気づくことです。全部には関われませんが、何とか残ってほしいと思うし、そのために何かできることがあればやっていきたいですね。ブログに書くこともその1つ!

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コメント

摂田屋宮内地区の記事を読みました。学生時代、建築史家・評論家・伊藤鄭爾さんから「保存と保全」について6年間その苦労を聞いてきました。奈良今井町、倉敷等々、あの頃デザインサーヴェーをいろいろな大学がやっていたように思います。その後教会建築を専門とし、ほとんど民間の仕事には手を出さない、都市については発言しないことを自分に課し、設計に没頭してきたように思います。二点ほどこの町について報告いたします。①旧参勤交代路三国街道の話題が出ていないようです。平沢氏・渡辺氏が話されたのであれば、あの道は吉野川酒造が捏造した道です。彼らはあの道で多くの官民からの資金を調達しています。彼らは全く歴史の検証すらしていません、この「道」で運動が出来なくなりサフラン酒にシフトしています・・・まちづくりに対する思想の貧困です。この問題は四世代にわたり捏造を刷り込まれ、子供達も巻き込まれています。②サフラン酒の蔵、あの建物は文化庁の認定で「再生の難しいもの」に該当し、歴史的・建築学的には何ら意義のあるものではありません。さらの彼らは歴史についてまったく検証しようとする態度がありません。サフラン酒についても薬事法の改正で製造販売が難しくなり・・・まったく効能のないサプリの様なもの・・・既存の醸造元を買収、日本酒に転換したもの。それ自体は法的には何ら問題はありません、しかしあの建物は成金趣味の結晶。あの地域は本来切妻の棟を冬季の雪を考慮し東山と並行に建てます。母屋はちゃんとそのような配置になっているはず、場所がなかったのでしょう。 まちづくりは大変です。地元の人たちはほとんどそのようなこと考えていません。なぜなら職住が分離していることが最も大きな原因でしょう。前述した今井町で最も問題となったことは「保存で飯が食えるか。」この一点でした。 日本型コミュニティーがすでに崩壊し、職住接近・同一が復活しない限り不可能でしょう。「コミュニティーからアソシエーション」「ゲマインシャフトからゲゼルンシャフト」に社会学的には現在の集団の概念は移行しているにもかかわらず、あいも変わらずコミュニティーなる言葉のオブラートに包まれ、地縁血縁地域共同体の負の側面をその言葉に隠ぺいし運動を進めることに問題があります。日本型の新しい集団の概念を表す新しい「概念」と「ことば」を住民に定着させることが最も重要なことと思います。そして歴史の検証、性善説にたち運動することの危険性、エコロジカルプランニングの浸透が重要となってくると思います。

投稿: 小黒環 | 2017年3月 7日 (火) 13時54分

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