合意形成には想定することと即興的なやりとりの両方が必要@特別区職員研修
2013年10月15日・17日・18日は、特別区職員研修所の「地区計画」というコマで「地区計画の策定方法」(15日)を講義形式で、「地区計画制度における住民参加・住合意形成」(17、18日)を講義+ワークショップで実施しました。
特別区職員研修所では、これまで「地区計画」や「まちづくり基礎」について研修の講師をしました。以前の内容はコチラ
→特別区職員研修所で講師をしました
→Win-Winは理想かもしれないけれど…@特別区職員研究所で講義しました
今回は受講者が100名を超えるということで、講義は全員で、ワークショップは2つに分けて設定しました。
講義では、100人を超えると質問が出しにくいかと思い、いくつかのセクションに区切って隣の人と話し合って質問を出してもらうようにしました。そうするとソコソコ質問は出るんですが、平易な質問は隣の人と話し合う中で解消してしまうのか、ややマニアックな質問になってしまいました。
地区計画の初級者研修と銘打っているんですが、経験や現在の実務の幅が広く、受講者の満足度を高めるのが難しいですね。
ワークショップでは、「商店街の地区計画において広告物の色彩制限を設けるべきか、べきでないか」をテーマに、以下の役から選んでもらってロールプレイをやりました。
★ブティックオーナー、パチンコ店オーナー、スーパー店長、商店街の住民(商売をしていない)、色弱の人、30代男性住民、女性高齢者住民、地元選出の区議会議員)★
アウトプットは、
◎最後には「設けるべき」「設けるべきでない」いずれかを選択
◎それを実施するための創意工夫を3つ書く
としました。
結果としては、2日間で14班ありましたが、「設けるべき」が6班、「設けるべきでない」が8班となりました。
「設けるべきでない」という班でも、「商店街の協定などのルールを決めるべき」という意見があり、何らかのルールが必要だという結論が多くなっていました。
ロールプレイで体験したことは、「いろいろな意見を想定してみる」ということです。行政では、住民説明会などの時に想定問答集を用意することがありますが、ディスカッションの時にも想定してみることは大事ですね。
ただし、シナリオを決めるところまでやると合意形成にはマイナスになることがあります。想定することと即興的なやりとり、両方が求められると思います。
ということでまち活動の楽しさ・面白さとは
想定することと即興的なやりとり、いろいろな場面で大事だと気づくことです。
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